
パーソナルトレーニングに初めて通う場合、「どんな流れで入会するのか」「トレーニングはどんな流れで進むのか」は疑問に感じやすいポイントです。
万全な状態でパーソナルトレーニングに申込むためにも、入会やトレーニングの具体的な流れを事前に把握したいと考える方は多いでしょう。
この記事では、パーソナルトレーニングの申込みから入会までの流れ、入会後のトレーニングの流れ、パーソナルトレーニングで鍛えた身体を維持するポイントなどを詳しく解説します。
パーソナルトレーニングの申込みから入会までの流れ
初めてのパーソナルトレーニングでは、以下の流れに沿って申込み〜入会をおこないます。
- 無料体験に申込む
- カウンセリングを受ける
- 測定する
- 体験トレーニングを受ける
- 入会する
以下で詳しい内容を順番に解説します。
1. 無料体験に申込む
まずは気になっているパーソナルジムの無料体験に申込みましょう。
多くのパーソナルジムでは、入会を検討している方に向けた無料体験プランを設けています。
無料で体験できる範囲はパーソナルジムによってさまざまですが、カウンセリングは無料、その後の体験トレーニングは有料に設定されているケースが多いです。
なお、無料体験プランへの申込み方法はメールや電話、オンラインなどパーソナルジムごとに異なります。手軽に申込みたい場合は、名前や連絡先、希望の日時などをフォームに入力するだけで申込みを進められるオンライン申込みが便利です。
2. カウンセリングを受ける
無料体験当日は、来店後にまずカウンセリングを受けるのが一般的です。
カウンセリングでは、目指したい体型や普段の食事の内容、運動経験の有無、病歴の有無などが確認され、ヒアリングした内容を基に最適なプログラムをトレーナーが組んでくれます。
ご自身にとって理想的なプログラムを組んでもらうために、カウンセリング時に聞かれた内容はできるだけに伝えましょう。
3. 測定する
次に身体の状態を確認するための測定をおこないます。おもな測定内容は、以下のとおりです。
- 体脂肪率
- 筋肉量
- 骨量
- 脂肪量
- 姿勢
- 体水分量
測定は、体重や体脂肪率、内臓脂肪レベル、骨格筋率など、身体を構成する要素を細かく測定できる「体組成計」を使用しておこなわれるのが一般的です。
4. 体験トレーニングを受ける
カウンセリングや測定を終えて準備が整ったら、いよいよ体験トレーニングを受けます。
体験トレーニングではまずストレッチをおこない、その後にウォーミングアップ、次にトレーナーが提案するトレーニングをおこなうのが基本的な流れです。具体的なトレーニング内容は目指す体型や身体を動かす目的などによって異なるため、一概にいえません。
また、トレーニングは姿勢評価や運動動作の評価をおこない、全身の筋バランスや強化すべきポイントなどを見極めてからおこなわれます。
なかには姿勢評価や運動動作の評価をせず、いきなりトレーニングを開始するトレーナーがいるかもしれませんが、いきなりのトレーニングは怪我の原因となるため、こうしたトレーナーがいるパーソナルジムへの入会は避けたほうが良いでしょう。
5. 入会する
体験トレーニングを受けてパーソナルジムに通うことを決めたら、入会手続きを進めます。入会時は入会金の支払いが必要となるので、スムーズに入会手続きを進めたい方は、事前に支払いの準備をしておきましょう。
入会金の支払い方法は現金やクレジットカード払いが一般的です。また、パーソナルジムによっては無料体験当日に入会する場合に限り、入会金を無料としていることもあります。
入会金のほかには、プランごとに設定されたコース費用の支払いも必要です。プランの種類やコース費用はジムごとに異なるので、申込む前にチェックしましょう。
なお、パーソナルジムによっては、「1ヵ月のお支払いは〇〇円から」などのようにコース費用の安さをアピールしている場合もありますが、実際はローン払いであるケースも多い点にはご注意ください。
ローン払いはまとまったお金を準備することが難しい場合に便利ですが、支払い総額が安くなるわけではなく、利息もかかります。いずれにしても、入会するかどうかは支払い総額・総支払回数をしっかり確認したうえで慎重に決めることが大切です。
「当日中に入会すると入会金無料」などのキャンペーンは魅力的に見えますが、ゆっくりと考えられなくなる側面もあります。パーソナルジムの契約はクーリングオフの対象にならず、帰宅してから取り消すことができません。総額や契約内容をよく吟味したうえで検討しましょう。
また、途中解約時に違約金などが定められている場合、支払い義務が発生する点にも気をつける必要があります。
パーソナルトレーニングの無料体験にかかる時間

パーソナルジムの無料体験では、受付からカウンセリング、実際のトレーニング体験までを含めておおよそ75〜90分程度かかるのが一般的です。
初めて利用する方に向けて、体の悩みや目標をじっくりヒアリングし、利用者に合ったトレーニングメニューを提案する時間が設けられています。
ただし、パーソナルジムによって所要時間や流れに若干の違いがあるため、事前に公式サイトや予約ページで確認すると安心です。
また、服装や持ちものなどもパーソナルジムごとに指定が異なる場合があるため、初回体験前の案内をよく確認しましょう。
入会後のパーソナルトレーニングの流れ
パーソナルジムへの入会後のトレーニングは、オンライン上で予約を入れた日時におこなうのが一般的です。トレーニングの予約から退店までの流れの例を見ていきましょう。
- 希望の日時にトレーニングの予約を入れる
- 来店してトレーニングウェアに着替える
- 体組成計を使って測定をおこなう
- ストレッチ・トレーニングをおこなう
- クールダウンのストレッチをおこなう
- 着替え・退店する
それぞれ、順番に解説します。
1. 希望の日時にトレーニングの予約を入れる
パーソナルトレーニングは基本的に予約制で、希望の日時を事前にオンラインやアプリ、あるいはパーソナルジムの窓口で予約します。
パーソナルジムによって予約方法は異なるため、ご自身にとって予約しやすいシステムが整っているかどうかも、パーソナルジム選びの重要なポイントです。
また、「毎週同じ曜日・時間に通う」ことを続けると、トレーニングの習慣化がしやすくなります。
なお、体調不良などでやむを得ずキャンセルする場合には、キャンセルポリシーにしたがって速やかに連絡しましょう。
2. 来店してトレーニングウェアに着替える
予約した時間にパーソナルジムへ到着したら、まずはトレーニングウェアに着替えます。着替えの時間も含めて行動する必要があるため、開始時間ギリギリではなく余裕をもって来店するのが理想的です。
なお、パーソナルジムによってはウェアやシューズ、タオルなどを無料または有料で貸し出している場合もあり、手ぶらで通える施設も増えています。
一方で、ご自身で用意が必要な場合もあるため、事前に設備やサービス内容を確認すると安心です。
清潔感のある服装や汗をかいても快適な素材のトレーニングウェアを選ぶと、トレーニングに集中しやすくなります。
3. 体組成計を使って測定をおこなう
本格的なトレーニングに入る前に、体組成計を用いて次の項目を測定することがあります。
| 測定項目 | 説明 |
|---|---|
| 体重 | 現在の体重 |
| 体脂肪率 | 体に占める脂肪の割合 |
| 筋肉量 | 骨格筋などの筋肉の重さ |
| 基礎代謝量 | なにもしなくても消費されるエネルギーの量 |
| 内臓脂肪レベル | 内臓周りの脂肪の蓄積度合い |
| 体内水分量 | 身体に含まれる水分の割合 |
| BMI | 身長と体重から算出される肥満度の指標 |
| 体年齢 | 測定結果から算出された身体の年齢の目安 |
現在の身体の状態を確認することで、トレーニングの成果を可視化したり、最適なトレーニングメニューを決定したりすることができます。
ほかにも、モチベーションの維持や長期的な健康管理に役立つため、定期的に測定しましょう。
4. ストレッチ・トレーニングをおこなう
パーソナルトレーニングでは、まず動きやすい身体の状態を作るためにストレッチからスタートするのが一般的です。その後、筋力トレーニング、有酸素運動と進んでいきます。
この順番は、ケガの予防と効果的な脂肪燃焼や筋力向上を目的とした合理的な構成になっています。
なお、トレーニング内容は利用者の目標や体力レベルなどに応じて、次のように異なります。
- ダイエット…スクワットやベンチプレスなどの大きな筋肉を使う筋トレと有酸素運動
- 姿勢改善や体幹強化…プランクやバランスボール、ピラティスなどを取り入れた体幹トレーニング
- 筋力アップやボディメイク…特定部位に負荷が集中する筋トレ
利用者の目標や体力レベルに合わせたトレーニングメニューを、パーソナルトレーナーの指導のもとで無理なく継続できることが、パーソナルトレーニングの魅力です。
5. クールダウンのストレッチをおこなう
トレーニング後は、急に動きを止めるのではなく、クールダウンとしてストレッチをおこなうのが基本です。運動によって収縮・緊張した筋肉を緩め、血流を整えることで、疲労回復を促進し、筋肉痛やケガのリスクを軽減できます。
クールダウンには、反動をつけない「静的ストレッチ」が適しており、呼吸を整えながらゆっくり伸ばすのがポイントです。
時間にして5〜10分程度ですが、身体を労わる重要なパートでもあるため、パーソナルトレーナーの指導のもとで丁寧におこないましょう。
6. 着替え・退店する
トレーニングとクールダウンが終わったら、更衣室で汗を拭いて着替えをおこない、ひと息ついた後に退店します。
パーソナルジムによってはシャワーやパウダールームが完備されており、すっきりした状態で帰宅できるのも魅力です。
また、セッション後にトレーナーと軽くカウンセリングをおこなう場合もあり、今日の運動内容の振り返りや次回への課題を確認することがあります。
もしスケジュールがすでに決まっていれば、その場で次回の予約を取っておくと、習慣づけやモチベーション維持にもつながるため、おすすめです。
パーソナルジムではどんなトレーニングをおこなう?
パーソナルジムでは、ボディメイクや姿勢の改善、肩こりや腰痛の緩和など、個々の目標や目的にあわせたトレーニングをおこなえます。
たとえば、ダイエット目的でトレーニングをおこなう場合は、スクワットやベンチプレスなど基礎代謝を高めるトレーニングを取り入れるケースが多いです。
最適なプログラムでトレーニングするためにも、目的や理想とする体型はカウンセリング時に細かく伝えましょう。
パーソナルトレーニングを受けるために必要な持ちもの

パーソナルジムでトレーニングを受けるためには、おもに次の持ちものが必要です。パーソナルジム側が無料で提供している場合もありますが、持参が必要な場合は事前に用意しましょう。
- トレーニングウェア
- スポーツシューズ
- タオル
- 飲み物
それぞれ、順番に解説します。
トレーニングウェア
パーソナルトレーニングでは、動きやすさと快適さを兼ね備えたトレーニングウェア選びが重要です。
たとえば、吸汗速乾性に優れたポリエステルやナイロンなどの素材は、汗をかいてもべたつきにくく、トレーニング中の不快感を軽減します。
更に、季節や室内の温度に応じて、半袖・長袖・ショートパンツ・レギンスなどを使い分けると、より快適に過ごせるためおすすめです。ご自身の好みに合ったカラーやデザインを選ぶことで、モチベーションを高める効果も期待できます。
機能性と気分の両方を満たすトレーニングウェア選びを意識しましょう。
なお、パーソナルジムによってはトレーニングウェアのレンタルサービスを提供しているため、手ぶらで通うことも可能です。
スポーツシューズ
パーソナルトレーニング用のスポーツシューズは、トレーニング内容に適しており、安定性・クッション性・通気性を兼ね備えたモデルを選ぶことが大切です。
たとえば、筋力トレーニングを中心におこなう場合、踏ん張りやすいフラットソールのシューズが適しています。
一方、有酸素運動を取り入れる場合は、クッション性の高いモデルを選ぶと関節への負担が軽減されます。
また、靴擦れや足のケガを防ぐためには、ご自身の足にしっかりフィットしたサイズを選ぶことが重要です。
更に、使用頻度が高いとソールやクッションが劣化していくため、定期的な状態チェックと買い替えも視野に入れましょう。
タオル
パーソナルトレーニングでは、汗拭き用とシャワー用の2種類のタオルを用意しておくと便利です。
とくに、トレーニング中に使うタオルは、吸水性と速乾性に優れたスポーツタオルを選ぶとこまめに汗拭きがしやすく、トレーニング器具の清潔も保てます。
また、運動後にシャワーを利用する場合は、体全体を拭けるサイズのバスタオルも用意しましょう。
衛生面から見ても、同じタオルを複数日使いまわすのではなく、毎回清潔なものを用意することをおすすめします。汗や皮脂を吸ったまま放置すると雑菌の温床になり、肌トラブルの原因にもなりかねません。
なお、パーソナルジムによってはタオルのレンタルサービスを提供しているところもあるため、荷物を減らしたい方は事前に確認しましょう。
飲みもの
パーソナルトレーニング中の水分補給は、パフォーマンス維持と熱中症予防の観点から欠かせない習慣です。
運動時は汗によって水分とミネラルが失われるため、ミネラルウォーターやスポーツドリンクをこまめに摂取することが推奨されます。とくに発汗量が多いトレーニングでは、電解質を含むスポーツドリンクが効果的です。
筋トレ中心のプログラムでは、プロテインドリンクを持参することで、運動直後のたんぱく質補給ができ、筋肉の回復と成長をサポートします。
持ち運びにはペットボトルやマイボトルなど、しっかり蓋が閉まる容器を選ぶと安心です。
なお、一部のパーソナルジムではウォーターサーバーやプロテイン提供サービスを用意している場合もあるため、設備やサービス内容を事前にチェックすると無駄な持ちものを減らせます。
パーソナルトレーニングであると便利な持ちもの
以下の持ち物は必須ではないものの、トレーニングを受ける際にあると便利です。
- ヘアバンド
- シャワーや汗で濡れたタオル・衣類を入れるための防水バッグ
- スキンケア用品
ヘアバンドがあれば、額から流れる汗が目に入るのを手軽に防げます。また、水分を含んだタオルや衣類によってほかの荷物が濡れることが気になる場合は、内側に防水加工が施された防水バッグが役立ちます。
汗による肌トラブルが心配な方は、トレーニング後にお肌を整えられるスキンケア用品があると安心です。
パーソナルトレーニングを受ける頻度
パーソナルトレーニングは、1回受けただけで劇的な効果が現れるものではありません。
効果を実感するまでにはある程度の継続が必要で、一般的には週1〜2回のペースで2〜3ヵ月続けることで、身体の変化を感じやすくなる傾向があります。
運動経験が少ない方やダイエット目的の方は、無理なく継続できる頻度を守ることが大切です。
なお、短期間で成果を出そうとして過度にトレーニングを詰め込むと、疲労や怪我、モチベーションの低下につながる可能性があります。
パーソナルトレーナーと相談しながら、ご自身の目標や体調、生活スタイルに合わせた頻度で通いましょう。
パーソナルジムに通う頻度を詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
▶関連記事:パーソナルジムはどれくらいの期間通うべき?理想のスパンや頻度を紹介
パーソナルトレーニングで鍛えた身体を維持するポイント
パーソナルジムで鍛えた身体を維持するためには、トレーニング期間終了後もさまざまなことに気を配る必要があります。以下では、トレーニング期間終了後にジムで鍛えた身体を維持するポイントをいくつか紹介します。
- 定期的なトレーニングを欠かさない
- 栄養バランスの良い食事を意識する
- 身体の状態を定期的にチェックする
それぞれ順番に解説します。
定期的なトレーニングを欠かさない
パーソナルジムでせっかく鍛えた筋肉も、しばらくトレーニングをせずにいると落ちてしまいます。鍛えた筋肉を維持したい場合は、パーソナルジムでのトレーニング期間終了後も定期的に自主トレーニングをおこないましょう。
なお、筋肉量維持のためのトレーニングは、週に1回以上おこなう頻度が良いとされています。
栄養バランスの良い食事を意識する
鍛えた身体を維持するには、栄養バランスの良い食事を意識することが重要です。
とくに筋肉を作る材料となるタンパク質は、食事を通して積極的に摂取したいところです。このほか、身体のエネルギー源となる脂質や炭水化物、代謝をサポートするビタミンやミネラルなどもバランス良く摂取しましょう。
食事内容に悩む場合は、パーソナルジムに通っていたときの食事指導の内容を参考にすることをおすすめします。
身体の状態を定期的にチェックする
トレーニング期間終了後も、身体の状態は定期的にチェックしましょう。
体重や体脂肪率の増減などをこまめにチェックする習慣を身につけておけば、身体の変化に早めに気づくことができます。身体の変化にあわせて食事内容を見直したり、トレーニングの頻度を調整したりすれば、鍛えた身体を維持しやすくなるでしょう。
なお、身体の状態をチェックする際は、体脂肪率などを細かく測れるタイプの体重計があると便利です。
まとめ
初めてのパーソナルトレーニングは、まず無料体験に申込んでからカウンセリングを受け、その後測定を経て体験トレーニングを受けるという流れでおこなわれます。パーソナルジムによって異なりますが、75~90分程度かかります。
また、パーソナルジムの特徴やサービスは施設によってさまざまです。トレーニング内容や設備などに納得したうえで入会するためにも、無料体験プランを設けているパーソナルジムを中心に探すと良いでしょう。
無料体験ありのパーソナルジムが多くて申込み先に悩む場合は、トレーナーの資格の有無をパーソナルジム選びの基準にするのもおすすめです。
パーソナルトレーナーは資格必須の仕事ではなく、無資格のトレーナーもいれば有資格のトレーナーもいます。有資格のトレーナーがいる場合は、現在の科学で正しいとされる知見にもとづいたトレーニングの提供が期待でき、パーソナルジム初心者の方でも安心して申込めるでしょう。
有資格のトレーナーが在籍するパーソナルジムを探しているならパーソナルジムASPIへ
パーソナルジムASPIは、国内で唯一、有資格のトレーナーのみで構成されたパーソナルジムです。在籍トレーナー全員がパーソナルトレーナー向けの米国認定資格とAFAAのピラティス国際認定ライセンスを保有しています。
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