トレーニングやダイエットに欠かせない「プロテイン」。
最近では種類も豊富で、どれを選んだらよいか迷ってしまう人も多いですよね!
プロテインには牛乳由来のホエイプロテイン・カゼインプロテイン。大豆由来のソイプロテインなど様々な種類がありますが、
最も吸収が速く、筋肉の合成を強力にサポートするのが「ホエイプロテイン」です。
そのホエイプロテインも種類や製法によってそれぞれ特徴があります。
この記事では、それぞれの違いと特徴をわかりやすく解説します。
目的に合わせた選び方のポイントも紹介するので、自分にピッタリのプロテインを見つけましょう!

1.ホエイプロテインとは
ホエイとは、牛乳をヨーグルトのように固めたときに出てくる「乳清(にゅうせい)」のこと。
大きなサイズのヨーグルトを食べる時に水分が分離して浮いているときがありますよね?
あれがホエイです!
この部分には「ロイシン」などの必須アミノ酸が豊富に含まれており、トレーニング直後の栄養補給に最適です。
なので捨てないでください(笑)

the whey protein in scoop
2.ホエイプロテインの種類
ホエイプロテインは製法によって、主に以下の5種類に分けられます!
| 種類 | 製法 | タンパク質含有率 | 吸収速度 | 乳糖・脂質含有 |
|---|---|---|---|---|
| WPC(Whey Protein Concentrate) | 濃縮法(膜濾過) | 約70~85% | やや速い | やや多い |
| WPI(Whey Protein Isolate) | イオン交換法または膜濾過法 | 約90~95% | 速い | ほぼ除去 |
| CFM(Cross Flow Microfiltration) | クロスフローマイクロフィルトレーション(低温膜濾過) | 約90~94% | 速い | ほぼ除去 |
| CFD(Cold Filtration Drying) | 低温濾過+冷風乾燥 | 約90~95% | 速い | ほぼ除去 |
| WPH(Whey Protein Hydrolysate) | 加水分解法(酵素分解) | 約80~90% | 最速 | ほぼ除去 |
それぞれ詳しく見ていきましょう💡

① WPC(Whey Protein Concentrate)=ホエイプロテインコンセントレート
最も一般的で、たんぱく質含有率は70〜85%前後。
ホエイに含まれる乳糖や脂質がやや残るため、味にコクがあり、価格もリーズナブルです。
ただし乳糖が残っている分、乳糖不耐症の人はお腹が張ったりすることも。
コスパ重視・初心者には最もおすすめのタイプです。
② WPI(Whey Protein Isolate)=ホエイプロテインアイソレート
WPCをさらに精製して、たんぱく質含有率90%以上まで高めたもの。
乳糖や脂質をほぼ除去しているため、吸収が速く、胃腸にやさしいのが特徴です。
減量中や乳糖不耐症の人、脂質を控えたい人に向いています。
味は少しあっさりしていますが、溶けやすく飲みやすいタイプが多いです。
③ CFM(Cross Flow Microfiltration)=クロスフローマイクロフィルトレーション
特殊な「低温膜ろ過法」で作られた高品質タイプ。
非加熱処理のためタンパク質が変性しにくく、生理活性成分(ラクトフェリンなど)を多く残すのが特徴です。
たんぱく質含有率は約90〜94%。
WPIと同等の純度ながら、体への吸収効率や栄養価を重視したいアスリート層に人気です。
④ CFD(Cold Filtration Drying)=コールドフィルトレーションドライ
CFMに近い製法ですが、「低温濾過+冷風乾燥」でさらに熱変性を最小限に抑えたタイプ。
風味や溶けやすさが良く、品質と飲みやすさを両立しているのがポイントです。
CFMより新しい製法で、プロテイン特有の“粉っぽさ”が少ないのも魅力。
⑤ WPH(Whey Protein Hydrolysate)=ホエイプロテインハイドロリセート
ホエイを**酵素で部分的に分解(加水分解)**したタイプ。
タンパク質がペプチドやアミノ酸レベルにまで細かくなっているため、吸収速度は最速です。
トレーニング直後の栄養補給やリカバリー目的には最適。
ただし、やや苦みがあり価格も高めです。上級者・競技志向の人向けといえるでしょう。
3.選び方のポイント
プロテインを選ぶ際には以下のように目的に合わせて選びましょう!
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初心者/コスパ重視 → WPC
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乳糖不耐症/減量期 → WPI または CFM
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筋肥大・リカバリー重視 → WPH
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品質・非変性タンパク質重視 → CFM, CFD
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味・溶けやすさ・風味重視 → WPC,CFD
4.まとめ
プロテインは「どれが一番良い」というより、目的と体質に合ったものを選ぶことが大切です。
吸収速度・乳糖耐性・味・価格など、自分のライフスタイルに合わせて選んでみましょう。












