脂肪の分解と燃焼の条件からダイエットを知ろう
本ページにお越しいただき、誠にありがとうございます。
パーソナルジムASPIの加塩(かしお)と申します。
今回は、脂肪の分解と燃焼について解説します。
お腹や腰回りのタプタプの贅肉、ジーンズに引っかかる太ももの贅肉をどうにかしたい方、必見でございます。
あなたはこれから「ダイエットをしよう!!」と決意をした時、まず何をするでしょうか?
「どんなダイエットがいいかな?」と思い、ネットや本を調べるはずです。
では、どういった情報をネットや本で調べるでしょうか?
「○○日で○○kg痩せる方法!」
「誰でも簡単に痩せるダイエット法!」
等と謳(うた)っているものではないでしょうか?
これ、”ちょっと待った!”です。
脂肪の分解や燃焼の仕組みを理解せずに、方法論だけを求めると、間違った情報を入手してしまう恐れがあります。
あなたの努力を無駄にしないためにも、正しい情報を見極めることが必要です。
●脂肪分解
では、脂肪はどのようにして分解、燃焼されるのでしょうか?
まずは、脂肪の分解条件について解説していきます。
まず、脂肪分解の引き金となるのは血糖値の低下です。
血糖値とは”血液中の糖の濃度”を意味します。そして、ここでいう”糖”は”エネルギー”だと考えてください。
血糖値が低下する、つまりエネルギー低下状態になると、グルカゴンというホルモンが分泌されます。
このグルカゴンは、血糖値を上げようとする働きがあります。
そして、グルカゴンが分泌されると、ホルモン感受性リパーゼという酵素が活性化します。
このホルモン感受性リパーゼという酵素が、脂肪を分解しようとする働きがあるのです。
脂肪は余ったカロリーの行き先でありますが、エネルギーの貯蔵タンクでもあります。
つまり、血糖値が下がり、エネルギーが不足している状態になると、
血糖値を上げるため、エネルギータンクの脂肪を分解し、エネルギーを作り出す働きが体の中で起こるのです。
☆脂肪分解の流れ
①血糖値低下→②グルカゴン分泌→③ホルモン感受性リパーゼによる脂肪分解
●脂肪燃焼
では、どのようにして分解された脂肪がエネルギーに変換されるのでしょうか?
分解された脂肪たちが目指すのは、TCA回路というエネルギー回路です。
TCA回路はミトコンドリアという細胞器官の内部に存在します。
分解された脂肪は、脂肪酸となり、TCA回路のあるミトコンドリアへ行くため、ある物質に助けを求めます。
なぜなら、脂肪酸はミトコンドリアに行くことができないからです。
そのある物質というのがカルニチンです。
脂肪酸はカルニチンと結合することでミトコンドリアを通過します。
そして、無事ミトコンドリア内を通過した脂肪酸は、アセチルCOAという物質になり、
最終的にクエン酸へと変換され、TCA回路へと運ばれることにより、エネルギーになるのです。
※TCA回路は別名クエン酸回路とも言われています。
ちなみに、アセチルCOAが生成される際も、助けを求める必要がある物質があります。
その物質が、ビタミンB2です。ビタミンB2が脂質の代謝をサポートをすると言われるのは、このためです。
つまり、分解された脂肪は、様々なサポートを受け、TCA回路に入ることにより、エネルギーとして燃焼されます。
☆脂肪燃焼の流れ
①カルニチンと結合→②ミトコンドリア通過→TCA回路でのエネルギー産生
まとめ
大前提として、脂肪を分解、燃焼させるというのは、エネルギー不足状態で脂肪が分解され、それがエネルギーとして働く必要があることです。
ダイエットに良いと言われる栄養素は、カルニチンやビタミンB2のように、あくまで脂肪分解〜燃焼の過程の部分的なサポートにしか過ぎません。
摂取しただけで、脂肪が分解されて燃焼されるような魔法のサプリメントはありません。
そして、重要なのは、エネルギーを不足させることではなく、貯蓄エネルギーを使うことです。
これは同じ意味のようでも、違う意味があります。
つまり、ひたすら食べる量を減らすのではなく、適度な食事と運動をしましょうということです。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
正しく健康的にダイエットしていきましょう!
パーソナルジムASPIでは、ダイエットにおける食事やトレーニングに関する様々なプランをご用意しております!
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