みなさん、こんにちは! パーソナルジムASPI柏店の管理栄養士、大本です。
気がつけば12月となり、今年も残りわずかですね。
突然ですが、みなさん、おせちの意味ってご存知ですか?
日本に古くから伝わるおせち料理は、実は食材や調理法が低脂質で、ダイエットにピッタリなのです!
本日はそんなおせちの魅力についてご紹介していきたいと思います。
そもそもおせち料理って何でしょう?
「おせち」とは季節の節目(ふしめ)に当たる「節(せち)」の日を指す言葉です。
かつて平安時代の朝廷では、正月を含む5つの節に「五節会(ごせちえ)」の儀式を行い、特別な料理である「御節供(おせちく)」を神に供えていました。
江戸時代に入り、幕府が「節句(せっく)」の名称で公式な祝日として定めると、庶民の生活にも浸透しました。
やがて、御節供は最も大切な正月の料理を指し、「おせち」と呼ばれるようになりました。おせち料理は正月から7日または15日の「松の内(まつのうち)」までの来客に出すため、もてなし自体を「おせち」や「おせち振る舞い」という場合もあります。
日本の全てが詰まったおせち
使用する食材は日本に古くからあるもので、お肉よりも魚や豆といったタンパク質が多いのが特徴です。
また、調理法も煮る・焼く・蒸す・茹でるといった油を使用しない調理法になるので、低脂質の方にはおすすめな料理となります。
昆布や椎茸、かつおといった出汁をふんだんに使い、旨味を活かす調理法は日本食の原点でもあります。
山の幸あり海の幸ありで栄養のバランスも良いのが特徴です。身体に良いとして世界的に有名な「和食」、その総決算が「おせち」といっても過言ではありません。
とはいえ、砂糖や芋などの炭水化物を多く使用するので、食べ過ぎに注意しましょう。
そこで、おせちに含まれる意味とおすすめの料理を紹介します!
おすすめお節料理
数の子
ニシンの卵の数の子は、卵の数が多いことから「子孫繁栄」を意味します。数の子は1本あたりタンパク質が3.8gと高タンパクな上に脂質が0.8と少ないのが特徴的です!
黒豆
黒豆は正式には「黒大豆(くろだいず)」と呼び、黒は邪悪なものをよける色として古くから親しまれています。豆は「マメに働いて暮らす」という意味があり、勤勉と健康を願っていただきます。活性酸素の発生を抑制し、老化・免疫機能の低下を防ぎます。
昆布巻
「喜ぶ」と関連づける昆布は「広布(ひろめ)」とも呼ばれ、「広める」につながる縁起物として使用されます。水溶性食物繊維の代表です!コレステロールや糖質の吸収を抑える働きがあり、便の調子を整えるのに不可欠です。
かまぼこ
かまぼこの形状が日の出に見えるため、古くからおせちにふさわしい食材とされています。紅白のかまぼこは、紅が「魔よけ」や「慶び(よろこび)」、白が「神聖」や「清浄」を表す縁起物です。
かまぼこは高タンパク低脂質食材です。お節だけでなく、普段の料理に簡単に使用することができるのでおすすめです!汁物に入れたり、炒め物にしたりと万能ですので、ぜひお試しください!
紅白なます
人参と大根、赤と白でお祝いの「水引」を彷彿とさせるのが「なます」です。
子供達にとっては、おせちの中の不人気メニューとなりがちですが、大根にはお雑煮やお餅などに含まれるでんぷんの消化を助けるジアスターゼをはじめ、ビタミンCなども豊富。
つい食べすぎてしまうお正月にはピッタリです。
このようにお節料理にはさまざまな意味が込められているのです。
昨今はお節離れが深刻化し、食べる習慣がなくなってきています。
そんな時だからこそ、一年の健康を祈りおせち料理を食べてみてはいかがですか?
次回の投稿もご期待ください!