●背中のトレーニングは難しい!?
トレーニング初心者がスポーツジムなどに入会し、
「背中のトレーニングをやってみよう!」と思った時、
まずラットプルマシンかローイングマシンを使用するのではないでしょうか?
しかし、ほとんどの方が、「やってみたけど、なんだか分からない」という結果になります。
理由は、①目で見える範囲ではない ②範囲が広いので何から始めて良いか分からない、という点にあります。
その問題を解決するために、
背中の筋肉についての[知識]、トレーニングの[バリエーション]を
学びましょう!そして、最短で綺麗な背中を作りましょう!
●背中の筋肉と最初に行った方が良い種目
トレーニングをして綺麗に見せるための筋肉は、
主に[脊柱起立筋、広背筋、大円筋、三角筋後部]になります。
まず最初に行った方が良い筋肉・No.1は、脊柱起立筋です!
脊柱起立筋は、主に姿勢を維持するのに貢献し、
体幹の伸展(脊柱を反らす動き)という作用を起こします。
体幹の伸展動作により脊柱起立筋を鍛えることで、
身体の軸ができ上がり、安定感が出て、他トレーニングも含めて
効き方が飛躍的にアップします。
その他の体幹の伸展に関わる筋肉と比較してみましょう!
1位・脊柱起立筋 体積146cm3(速筋60%遅筋40%)
2位・腰方形筋 体積25cm3
3位・半棘筋
4位・多裂筋
体積も2位の腰方形筋と比べても6倍差があります。
カロリー消費も当然に大きいと言えます。
また速筋の割合も多いため、筋肥大しやすいタイプとなります。
ぜひ安定感と筋肉量の増大を狙って最初に行いましょう!
ではベストの種目は何か?
デッドリフトがオススメです!
大臀筋がメインとなりますが、脊柱起立筋、広背筋を安定させて行うため、
体幹が鍛えられやすい種目となります。
↓
●2番目に鍛えるべき筋肉とその種目
背骨の両横に走る脊柱起立筋を鍛えて安定感を高めたら、
その側の筋肉を鍛えましょう!
それは広背筋です!
腰から腕に付着するため、筋肉がVの字に見えます。
このVラインを綺麗に作りましょう。
広背筋は唯一、腰の方向(下)から腕を動かす筋肉となります。
「腕を引く種目」のことをロウイング系といいます。
ロウイング系で気をつけたいことは、腕に頼りすぎないということです。
(もちろん腕の種目として行なっても良いのですが、今回の目的は背中を綺麗に!なので負荷に気をつけて背中を意識しましょう!)
さて、腕を引く動作(肩関節の伸展)に使われる
筋肉の貢献度ランキングです。
1位・広背筋 体積550cm3(速筋49.5% 遅筋50.5%)
2位・大円筋 体積231cm3
3位・三角筋後部
4位・上腕三頭筋
1~3位までどの筋肉も鍛えると見た目が変わりやすいので
ロウイング系は、とてもボディメイクに重要な種目となります。
オススメの種目は、「ベントオーバーロー」です!
広背筋(特に背骨付近)がメインとなる種目です。
コツとしては、胸を張り、肘を天井に向うよう引く意識を持つと良いでしょう!
●最後の仕上げに鍛えるべき筋肉とその種目
体幹とその側の筋を鍛えたら、最後に仕上げとして、
体幹から一番外側(広背筋の腕より)を鍛えて輪郭をつけましょう!
これは手を大きく開いてバーを引っ張るラットプルが最も有効です。
一番外側を使うため、いわゆるクビレてる・逆三角形な身体になります。
スポーツジムなどでは、どうしても最初に行いやすい種目ですが、
一番体幹から遠いため、安定感に欠けるので、最後の仕上げに行う方が良いでしょう!
●まとめ
まずはデッドリフトで体幹を安定させ、次に見た目の変化の大きいロウイング系で鍛えて、
最後にコントロールの難しい一番外側を鍛えることで、満遍なく全ての筋肉を使いましょう!
正しく行えば、身体の変化が確実に感じ取れるでしょう!
苦手な背中の種目を上手になって、すっきりさせましょう!