ピラティスマシンとは?マットのピラティスとの違いや特長、メリットなど解説

2025.06.19

ピラティスはインナーマッスルを鍛えたい方や運動習慣の少ない方に向いているエクササイズです。

とくに、ピラティスマシンを利用したエクササイズは、器具のサポートを受けられ、強度を変更しやすいため、初心者にも適しています。

ピラティスマシンでのエクササイズは通常のマットピラティスとは違った内容であるため、効果やメリットなどを知っておきましょう。

この記事では、ピラティスマシンの概要やエクササイズの特徴、メリットなどを解説します。

 

 

ピラティスマシンとは

ピラティスマシンとは、ピラティスの動きを補助・強化するために開発された専用のマシンです。代表的なピラティスマシンと概要は、以下のとおりです。

名称 概要
リフォーマー ベッドのような形状で、スプリングの負荷を利用して全身をバランス良く鍛える
キャデラック ベッド型のフレームに天井や側面からバーやストラップが付いた大型のマシン
チェア 椅子型のコンパクトなマシンで、フットバーにスプリングがついており、細かな部位や全身を鍛えられる
バレル 曲線状の背もたれを持つ木製のマシンで、背骨の柔軟性を高めたり、胸を開いたりするエクササイズに適している
コアアライン 垂直のフレーム(梯子)と可動式のカートを持つマシンで、バランス能力などを高めるエクササイズができる

 

ピラティスマシンはスプリングやロープ、可動するプラットフォームなどを備えており、身体の動作を正しく導くサポートをします。ピラティスマシンを活用すれば、筋力に自信がない方や運動が苦手な方でも、無理なくエクササイズに取り組むことが可能です。

また、目的や部位に応じて負荷を調整できるため、姿勢改善や体幹強化、美脚やヒップアップなど、ピンポイントでのアプローチがおこなえます。

ピラティスマシンを活用すると、骨や関節に過度な負担をかけず、理想的な動作パターンを身につけやすくなります。とくに姿勢や身体のクセを修正したい方にとって、マシンは「正しい動きを身体に記憶させるリハビリ的役割」も担います。

 

 

マシンを用いたピラティスとマットピラティスの違い

ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏によって開発されたエクササイズで、もともとは兵士のリハビリを目的として考案されました。

ヨガや太極拳の要素を取り入れており、胸式呼吸と流れるような動きで心身のバランスを整える効果が期待できます。

現在のピラティスの種類は、大きく分けてマットピラティスとピラティスマシンの2種類です。

マットピラティスは自重を利用しておこなうスタイルで、全身の筋肉やインナーマッスルを意識的に使うため体幹強化に役立ちます。

一方、ピラティスマシンを用いたエクササイズは、器具による動作のサポートや負荷調整ができ、より効率的に特定の部位へのアプローチが可能です。初心者でも正しいフォームを保ちやすく、目的に応じたエクササイズを集中的におこなえます。

マットピラティスが「ご自身の身体を使ってコントロールする力」を育てるのに対し、ピラティスマシンは「動作の精度や筋肉の使い方を学ぶための指導ツール」として機能します。そのため、初心者からプロのアスリートやダンサーまで、幅広いレベルの方に活用されています。

なお、ピラティスについては以下の記事でも解説しているので、参考にしてください。

▶関連記事:ピラティスとは?ヨガとの違いや得られる効果、始め方をわかりやすく解説

 

 

ピラティスマシンの特長・メリット

ピラティスマシンの特長やメリットは以下のとおりです。

  •  気になる部位にピンポイントでアプローチできる
  •  強度を調整しやすい
  •  マシンが身体の動きをサポートする

 

それぞれ、順番に解説します。

 

気になる部位にピンポイントでアプローチできる

ピラティスマシンの最大のメリットは、気になる部位に集中してアプローチできる点です。

たとえば、ピラティスマシンで代表的なリフォーマーでは、おもに次の筋肉を鍛えられます。

  •  インナーマッスル(深層筋)
  •  腹筋
  •  背筋
  •  二の腕
  •  尻筋
  •  太もも など

 

実際におこなうエクササイズの内容によって鍛えられる筋肉は異なりますが、全身をまんべんなく鍛えるマットピラティスに比べると、ピラティスマシンのほうが特定部位を鍛えるのに役立ちます。

そのため、部位別にアプローチしたい方や、鍛えたくない部位がある方は、ピラティスマシンの利用が適しています。

 

強度を調整しやすい

マットピラティスは自重を活かしたエクササイズのため、強度の調整が難しく、運動初心者にはやや負荷が大き過ぎたり、反対に経験者には物足りなさを感じたりする場合があります。

一方、ピラティスマシンではスプリング(バネ)を使い、負荷を自由に調整できる点がメリットです。たとえば、リフォーマーではスプリングの硬さを変えることで、同じ動きでも強度を自在に変化させることができます。

個人の筋力や柔軟性に合わせた無理のないエクササイズがおこなえるため、初心者から高齢者、更にはトップアスリートまで、利用者ごとに最適な強度で取り組むことが可能です。

 

マシンが身体の動きをサポートする

ピラティスマシンは、スプリングやストラップなどの器具が身体の動きを補助する構造になっており、常に正しいフォームでエクササイズをおこないやすいことも特長です。

動作の軌道が一定に保たれるため、初心者でも無理なく理想的な姿勢を再現できます。正しいフォームでエクササイズを繰り返せば、鍛えたい部位に的確な負荷がかかりやすく、効率良くエクササイズ効果を得ることが可能です。

また、誤った動きによる身体の負担が少なくなるため、怪我のリスクも軽減されます。

 

 

ピラティスマシンでエクササイズをおこなう効果

ピラティスマシンでエクササイズをおこなう効果は以下のとおりです。

  •  身体のバランスや姿勢が整う
  •  ダイエットやボディメイクにつながる
  •  リラックスやストレス解消につながる

 

それぞれ、順番に解説します。

 

身体のバランスや姿勢が整う

ピラティスマシンを活用してインナーマッスルを鍛えれば、体幹が安定します。

体幹とは、頭部と四肢を除いた胴体部分の筋肉をさし、背骨を支える役割があるため、強化すると自然と正しい姿勢を保ちやすいです。

また、骨盤の歪みが整えば、下半身から上半身にかけての姿勢バランスも改善され、立ち姿や歩き方にも変化が見られます。

猫背や反り腰の改善を目指している方は、ピラティスマシンで背筋を伸ばすエクササイズなどを重点的におこなってみましょう。

 

ダイエットやボディメイクにつながる

ピラティスマシンを使ったエクササイズでは、インナーマッスルを効率的に鍛えられ、筋肉量の増加につながります。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、日常生活で脂肪が燃焼しやすい身体へと近づきます。

また、ピラティスマシンは気になる部位にピンポイントで負荷をかけられるため、脚や腹部、尻などの部位ごとのボディメイクにも最適です。たとえば、骨盤周りの筋肉を整えれば、体幹が安定して全身のボディラインが引き締まる効果を期待できます。

なお、一般的なピラティスは「無酸素運動」とされますが、マシンピラティスでは呼吸と動きを連動させ、途切れなく流れるように動く「フロースタイル」を重視するため、有酸素運動のような心肺機能へのアプローチも可能です。

とくにリフォーマーなどを使った連続的な動作では、心拍数を適度に保ったまま筋肉を引き締められ、脂肪燃焼や代謝促進にも効果が期待できます。

つまりマシンピラティスは「筋肉をつけながら脂肪を燃やす」ボディメイク法です。即効的な体重減少というよりも「痩せやすく、ラインが整った身体」を効率的に目指す方法としておすすめです。

 

リラックスやストレス解消につながる

ピラティスマシンを用いたエクササイズでは、呼吸方法を重視します。深く意識的に呼吸しながら身体を動かすことで、血圧や心拍数の上昇がおさえられ、リラックスした状態につながりやすいです。

また、酸素をしっかり取り込んで血流が良くなると、冷えやむくみの改善にも役立つとされています。

呼吸と連動した動作によって集中力が高まり、日々のストレスが和らぐ効果も期待できるため、心と身体の両方にアプローチしたい方に適しています。

 

 

ピラティスマシンでのエクササイズがおすすめの方

ピラティスマシンでのエクササイズがおすすめの方の特徴は以下のとおりです。

  •  インナーマッスルを鍛えたい方
  •  ダイエットやボディメイクをしたい方
  •  ストレスを抱えている方
  •  運動が苦手な方
  •  運動習慣がない方

 

ピラティスマシンでは身体の動きをサポートしながら、正しいフォームで効率良くインナーマッスルを鍛えられるため、体幹の強化や姿勢改善、ボディラインの引き締めに効果的です。

また、呼吸を意識したエクササイズは心を落ち着かせ、ストレス緩和の効果を期待できます。

更に、ピラティスマシンは器具の補助があり、負荷を変更できるため、運動が苦手な方や初心者でも無理なく取り組むことが可能です。

ご自身の体力や目的に合わせた調整ができるので、高齢者でも安心して継続できます。

 

ピラティスマシンでエクササイズに取り組む際のポイント

ピラティスマシンでエクササイズに取り組む際に注意するポイントは以下のとおりです。

  •  怪我に気をつけて無理をしない
  •  トレーナーから適切な指導を受ける
  •  筋力トレーニングなどと組み合わせる

 

それぞれ、順番に解説します。

 

怪我に気をつけて無理をしない

ピラティスマシンは高機能であるため、正しく使えば効果的ですが、使い方を誤ると筋肉や関節に過剰な負担がかかり、思わぬ怪我につながることもあります。

たとえば、初心者や身体が硬い方の場合、可動域が狭い状態で無理に大きく動かそうとして、腰や首、肩まわりを痛めるケースが少なくありません。「もっと動かないと」「深く伸ばさないと」と頑張り過ぎるより、今の身体に合った範囲で、ゆっくり丁寧に動くことが大切です。

一方、柔軟性が高い方は、関節が必要以上に動き過ぎる傾向があり、関節に負荷をかけ過ぎることがあります。しなやかに見える動きでも、筋肉のサポートなしに可動域だけで動くと、関節へのストレスが大きくなり、慢性的な痛みや怪我の原因になります。

つまり、身体が硬い方も柔らかい方も、それぞれ違ったリスクがあるということです。大切なのは、ご自身の身体の状態を正しく理解し、安全に動くための気づきを得ることです。

そのためにもピラティスマシンに取り組む際は、専門の知識を持つトレーナーの正しい指導のもとでおこなうことが、安全かつ効果的なエクササイズへの近道です。

 

トレーナーから適切な指導を受ける

ピラティスマシンは、正しいフォームをサポートする優れた器具ですが、自己流で取り組むと本来の効果が十分に得られない可能性があります。

身体の使い方やマシンの操作方法にはコツがあるため、トレーナーから正確な指導を受けることで安全性が高まり、エクササイズ効果も最大限に引き出すことが可能です。

体力や柔軟性、筋力には個人差があるため、ご自身に合ったエクササイズの内容や強度を見極められるプロのサポートを受けることがポイントです。

 

筋力トレーニングなどと組み合わせる

ピラティスマシンは、特定の部位を集中的に鍛えるのに優れた効果を発揮しますが、同じマシンでのエクササイズや同じ動作ばかりを繰り返すと、筋肉の使い方に偏りが生じてバランスを崩す可能性があります。

エクササイズにおける理想は、全身をまんべんなく鍛えることです。そのためには、リフォーマーやチェア、バレルなど複数のピラティスマシンを活用したり、筋力トレーニングやストレッチと組み合わせたトレーニングを取り入れたりしましょう。

多様な刺激を与えることで身体のバランスが整ううえに、マンネリ化を防いでモチベーション維持にもつながります。

「どのマシンを使えば良いかわからない」「目的に合ったプログラムを立てられない」と感じる方は、トレーナーに相談してメニューを考案してもらうと安心です。

パーソナルトレーナーは、利用者の目的や体力などから最適なメニューを考案するため、効率良く理想の身体に近づけるサポートが得られるでしょう。

 

 

まとめ

ピラティスマシンでのエクササイズは、インナーマッスルを効率良く鍛えながら、姿勢改善やボディメイクを目指せる理想的な方法です。とくに、リフォーマーをはじめとするマシンのサポートによって、初心者でも正しいフォームを保ちながら、安全に身体を整えられます。

また、ピラティスマシンは「動かし過ぎる」「動かなさ過ぎる」どちらのタイプにも対応でき、柔軟性や筋力にあわせて強度を調整できるところが大きな魅力です。正しく使えば、怪我を防ぎながらなりたい身体に確実に近づくことができます。

更に、ストレッチや筋トレ、有酸素運動と組み合わせることで、脂肪燃焼を促進しながら、しなやかで美しいボディラインを作ることが可能です。

ピラティスは、ただ痩せるためだけの運動ではありません。姿勢・呼吸・動きの質を整えながら、心と身体の軸を育てる「生き方を変えるメソッド」です。

今こそご自身の身体と向き合い、「整うことの心地良さ」を体感してみませんか。ピラティスマシンが、あなたの「新しい自分」への一歩を後押ししてくれます。

 

 

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この記事の監修者 Supervisor

株式会社MAJOLI 代表取締役、一般社団法人 国際ピラティス協会 代表理事 横幕 真理

アメリカに渡米し、ネバダ州立大学ラスベガス校にてピラティス留学を経験。
ピラティスの開祖であるジョセフ・ピラティス氏の直系第四世代としてドリー・ケラペス氏に師事。理学療法の知識を元にした、アレキサンダーテクニック・ フェルデンクライステニックを学ぶ。
アメリカからの帰国後には、韓国で最新の韓国式ピラティスのメソッドを取り入れた独自のピラティスエクササイズを考案。
PMA(ピラティス・メソッド・アライアンス)の国際認定を受け、ピラティスインストラクター養成スクールを開校。現在までに4,000名以上の卒業生を輩出。
2025年に入ってからは銀座でマシンピラティススタジオ「Pilates isM」をオープン。わずか3ヶ月で3店舗まで拡大を果たす。

2025年2月にピラティス本「ちょこっとピラティス-『1日5分』でココロもカラダも最高にキレイになれる-」を出版。

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