みなさんこんにちは!
パーソナルトレーナーの市村です!
どんどん暖かくなってきて、桜も咲きいよいよ春本番という感じですね!
本日はコンディショニングについてです。
中でも、下半身のトレーニングなどには欠かせない、膝関節のエラーや痛みに関してです。
膝関節
膝関節は、大腿骨と脛骨、そして大腿四頭筋と膝蓋腱に支えられた膝蓋骨の3 つの骨が組み合わさってできています。
脛骨の上を大腿骨が前後にすべり転がることによって膝の曲げ伸ばしが可能になります。
この3つの骨の表面は弾力のある柔らかな軟骨で覆われ、クッションの役目を果たしています。
また大腿骨と脛骨の間にある半月板にも、関節に加わる衝撃を吸収する役目があります。
膝は足裏以外で接地することが多い部位です。
たとえばかかとを挙げ、つま先と膝をついて座る座り方は「跪く」と言い、みなさんも経験したことは一度や二度ではないと思います。
つま先を伸ばして足の甲と膝をつく正座、
いずれも改まった場、あるいはへりくだった姿勢を示しますね。
這う場合も足裏ではなく膝をつきます。
転ぶ場合には膝からぶつかります。
このように
膝は高齢になるにつれて非常に疾患として疼痛が起こりやすい部位として非常に注意が必要です。
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝の関節にある軟骨が徐々にすり減って骨が露出し、骨同士がぶつかり合うことで、骨が変形してしまう病気です。
膝に慢性的な炎症や変形が生じ、痛みや足の変形などの症状が現れます。
2008年の厚生労働省の報告によると、自覚症状を有する変形性膝関節症の患者数は1,000万人に上るとされており、40歳以上の男性の4割以上、女性の6割以上が変形性膝関節症をきたしているという報告もあります。
変形性関節症の患者さんの男女比は1:4と、女性に多いことが特徴です。この理由ははっきりと解明されていませんが、一部で骨粗しょう症との関連が指摘されています。
変形性膝関節症は、脛骨というすねの内側の骨の強度が低下することが原因として注目されています。
骨の弱くなる原因のひとつが骨粗しょう症であり、骨粗しょう症は女性に多い病気です。このような理由から、変形性膝関節症は女性に多くみられるのではないかという見方があります。
ただし、2019年現在、両者の関係性はまだ研究段階です。今後のさらなる解明が求められます。
鵞足炎
鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋が腱となり膝の内側で脛骨の上部に付着している部分です。鵞鳥の足のような形をしているところから、こう呼ばれています。
鵞足炎は、この鵞足腱や鵞足包(鵞足と内側側副靱帯の間にある滑液包)が炎症を起こしている状態です。陸上競技やサッカーの選手に多く、ランニング動作で脚を後ろに蹴り出す時やサッカーのキックで蹴り出した脚を減速させる時などに、過度の負荷がかかったり、鵞足と内側側副靱帯とがこすれあったりして起こります。
アプローチ
上記のような症状は、突然起きるようなケースは少なく、日々の積み重ねによる影響が大きいとされています。
骨密度だけではなく、筋力の低下や拘縮によるアライメントの不良が疼痛となって現れています。
磨り減った軟骨を取り戻すことはトレーナーにはできませんが、拘縮した筋肉のリリースや使われていない筋肉のトレーニングでコントロール可能な状態にする。
このようなアプローチは無限大です。
つまり症状や原因をしっかりと理解していれば適切なアプローチを行うことができるのです。
トレーニング中に、「膝が痛い」というクライアントに対して、「じゃあトレーニングを中断しましょう」ではトレーナーとしての成長は止まってしまいます。
この記事をきっかけにさらに勉強してアプローチの幅を広げていきましょう。
それではまた次回まで!