昔から「食べ物はよく噛んで食べるべき」と言われてきたこともあり、咀嚼の大切さを知っている方は多いものです。
食べ物をよく噛んで食べることで、胃腸への負担を減らしたり、食べ過ぎを予防したりすることができます。しかし、咀嚼は必ずしも健康面だけにメリットがあるわけではありません。
実は、咀嚼には「ダイエット効果」もあると言われているのです。
そこで、今回は咀嚼によるダイエット効果について、詳しくご紹介します。
咀嚼でダイエット効果が期待できる理由
咀嚼でダイエット効果が期待できるのには理由があります。
まずは、どのような理由があるのか次からの内容をご覧ください。
消化吸収を高める
咀嚼でダイエット効果が期待できる理由として、まず挙げられるのが「消化吸収を高める」といった点です。
しっかりと咀嚼することによって、食べ物がすりつぶされ、胃腸への負担を大幅に軽減します。
結果的に消化吸収を高めることにつながり、胃腸への負担を減らすことができるのです。胃腸への負担が軽減することで、代謝の低下を防ぎ「脂肪が燃焼しやすい身体づくり」に繋がります。
食欲抑制効果が期待できる
咀嚼を意識して食事することによって、食欲抑制効果を期待できます。
ヒトは、食べ物をたくさん噛むことによって「満腹中枢」が刺激されて、食欲を抑制する効果のあるホルモンが分泌されるのです。そのため、食べ過ぎを防ぐことができ、ダイエット効果を期待できるということになります。
実際、「つい食べ過ぎてしまう」という方の多くは、咀嚼が少なく、ドカ食いのような食べ方をしているケースが多い傾向にあります。
「食べ過ぎ予防」はダイエットにおいて重要ポイントですので、痩せたい方にとって咀嚼は大切といえるでしょう。
満腹感が長持ちする
しっかりと咀嚼して食事をすることにより、満腹感が長持ちするといったメリットがあります。
上述した「食欲抑制ホルモン」は、長時間分泌されますので、「さっき食べたのにもうお腹がすいた」といった事態に陥るのを防ぐことにつながるのです。
「食べても食べてもお腹がすく」「食後しばらくすると空腹を感じる」という場合は、咀嚼を意識してみることで、空腹に悩まされにくくなるでしょう。
咀嚼はカロリーを消費する
咀嚼することは「カロリー消費」につながります。
食事をするにあたり、咀嚼は「ただ顎を動かしているだけ」のイメージがありますが、実際は意外にも大きな消費カロリーとなっています。
顎を動かしているだけといっても、実際は食事中ずっと動かしていることになりますので、人によっては数十分~1時間ほど噛み続けているということになるでしょう。
咀嚼回数を増やせば「食事をしながらもカロリーを消費している」といった好循環になり、痩せやすく太りにくい身体づくりを実現できます。
咀嚼でダイエットを目指すためのポイント
咀嚼でダイエットを目指すにあたり、いくつかポイントがあります。
ダイエットを成功させるためにも、それぞれのポイントの詳細についてチェックしてみてください。
30回以上噛む
咀嚼でダイエットを目指すのであれば、30回以上は噛むことを意識しましょう。
咀嚼回数は多ければ多いほどダイエット効果が期待でき、痩せ体質になりやすくなるのです。
また、たくさん噛むことでカロリーが消費され、無理なく脂肪を落とすことにもつながります。
左右のバランスを意識して噛む
咀嚼する際には、左右の顎の使い方を意識しなければなりません。例えば、右側の顎ばかりで噛んでいるなど、バランスの悪い咀嚼をすると、身体の歪みの原因となり、「痩せにくい身体」に陥ってしまうリスクがあります。
誰にでも「噛みやすい方」というものはありますが、意識して左右同じ回数で噛むようにしましょう。
なるべく硬い食品を選ぶ
咀嚼でダイエットを目指すなら、なるべく硬い食品を積極的に取り入れるようにしましょう。
例えば、繊維がたっぷりの野菜や、おせんべいなど、必然的に咀嚼回数が増える食品を選ぶことがおすすめです。
もしくは「噛み切りにくい食べ物」「飲み込むまでに時間がかかる食べ物」なども良いでしょう。具体的には「こんにゃく」「ナッツ」「餅」「いか・たこ」などが挙げられます。
硬いものを食べるのは難しい、という方でも、上記の食品であれば取り入れやすいのではないでしょうか。
咀嚼のダイエット効果は意外にも高い
咀嚼によるダイエット効果は意外にも高い一方、まだまだその事実を知られていないのが現状です。
また、咀嚼は体の健康面を整える効果もありますので、ダイエットの希望者に限らず、多くの方が取り入れるべきといえるでしょう。
まずは、咀嚼の良い影響について、今一度正しく理解し、食生活を見直してみてはいかがでしょうか。