皆さん、こんにちは!パーソナルジムASPIの酒井です🦁
今回は、女性の「更年期障害」についてご紹介いたします!
皆さん、「更年期障害」って聞いたことありますか?
女性の方は、もちろん知っておりますよね👀
歳を重ねれば現れえる体の変化の1つではありますが、具体的にどういった症状なのか男性は特に知らない方が多いです。
今回はこれがどういった体の状態を指すのか、どういった症状が出るのか、ぜひインプットしていってください✍️
まず更年期とは?
「更年期」とは、閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を指します。
閉経とは、卵巣の活動性が次第に無くなっていき、月経が永久に停止した状態のことをいいます。
具体的な期間的は、月経が来ない状態が12か月以上続いた場合「閉経した」となります。
日本人女性の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差もあり、早い方は40歳台前半、遅い方は50歳台後半に閉経を迎えることもあります。
更年期障害とは?
更年期に現れるさまざまな症状の中で、他の病気に伴わないものを「更年期症状」といます。
その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」といいます。
更年期障害の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことですが、その上に
・加齢などの身体的因子
・成育歴や性格などの心理的因子
・職場や家庭における人間関係などの社会的因子
が複合的に関与することで発症すると考えられています。
主な症状は?
ホルモン分泌など自律神経系に関わることであり、他にも様々な症状がありますが、今回は症状として出やすいものを一部ご紹介させていただきます✍️
①ほてりやのぼせ、発汗(ホットフラッシュ)
些細な動作でも2~4分間持続する熱感と発汗を自覚し、脈拍が増加します。
ほてりや発汗は顔面から始まり頭部・胸部に広がり、中には顔面のほてりや発汗のみの場合もあります。
こちらはエストロゲンの減少により、血管の収縮や拡張をコントロールしている「自律神経」が乱れることによって起こります。
②息切れや動悸
女性ホルモンは、脳の視床下部によってコントロールされていますが、更年期になると卵巣の機能が衰え女性ホルモンの分泌がうまくできなくなります。
卵巣の機能が低下・停止しているのにもかかわらず、視床下部は「女性ホルモンが減った」という情報をもとに性腺刺激ホルモンを出し続け、ついには視床下部がパニックに陥ってしまいます。
視床下部は、自律神経や免疫系の中枢でもあるので、自律神経のバランスも崩れてしまいます。
自律神経は、拍動や呼吸などをコントロールしているため動悸や息切れなどの症状が引き起こされてしまうのです。
③吐き気
胃腸は副交感神経が働くリラックスしているときに活動しますが、エストロゲンの減少により自律神経が乱れることで、交感神経が活動を続けてしまうと胃腸の不調や吐き気が起こります。
(※ストレスも関連すると言われます。)
③イライラする(ストレス感)
「幸せホルモン」であるセロトニンは、神経伝達物質の1つでストレスホルモンと言われるノルアドレナリンをコントロールし、精神を落ち着かせます。
セロトニンの生成に関わる女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、セロトニンが不足し、感情がコントロールできずにイライラするようになってしまいます。
また、社会や家庭での様々なストレスにより、自律神経のバランスが崩れることも要因となります。
治療方法は?
①ホルモン補充療法(HIRT)
更年期障害の主な原因がエストロゲンの分泌量減少(ゆらぎ)にあるため、少量のエストロゲンを補う治療法(ホルモン補充療法:HRT)が行われます。
HRTは、ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗など血管の拡張と放熱に関係する症状に特に有効ですが、その他の症状にも有効であることがわかっています。
②漢方薬
漢方薬はさまざまな生薬の組み合わせで作られており、全体的な心と体のバランスの乱れを回復させる働きを持ちます。
多彩な症状を訴える更年期女性に対しては、「婦人科三大処方」とも呼ばれる当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸を中心に、さまざまな処方が用いられます。
当帰芍薬散:比較的体力が低下しており、冷え症で貧血傾向がある方
加味逍遥散:比較的体質虚弱で疲労しやすく、不安・不眠などの精神症状を訴える方
桂枝茯苓丸:体力中等度以上でのぼせ傾向にあり、下腹部に抵抗・圧痛を訴える方に
③向精神薬
気分の落ち込み・意欲の低下・イライラ・情緒不安定・不眠などの精神症状が最もつらい症状である場合には、抗うつ薬・抗不安薬・催眠鎮静薬などの向精神薬も用いられます。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの新規抗うつ薬は副作用も少なく、またほてり・発汗など血管の拡張と放熱に関係する症状にも有効であることが知られています。
まとめ
皆さん、いかがでしたか?
今回は、「更年期障害」についてご紹介しました!
今の体の状態を正確に理解し、認めてあげた上で適切な行動をとっていきましょう🍀
以上です!