ピラティスとヨガの違いは?目的や効果、呼吸法などに関する相違点を解説

2025.04.04

ピラティスとは、体幹を鍛えて美しい姿勢と引き締まったボディラインを手に入れるトレーニングです。近年日本でも人気が高まっていますが、似たエクササイズであるヨガとの違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ピラティスとヨガそれぞれの特徴を、歴史、効果、身体の使い方、呼吸法の観点から解説します。ダイエットや姿勢改善など目的別の選び方も紹介するので、参考にしながらご自身にぴったりの運動方法を見つけてください。

 

 

起源や目的に関するピラティスとヨガの違いは?

ピラティスとヨガは、どちらも心身の調和を大切にする運動法ですが、その起源や目的には明確な違いがあります。それぞれの背景を知ることで、両者の特徴をより深く理解できるでしょう。

 

ピラティスとは

ピラティスは、20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・H・ピラティス(Joseph Hubertus Pilates)が考案したエクササイズです。第一次世界大戦中、負傷した兵士のリハビリテーションとしても活用され、のちにアスリートやダンサーを中心に、一般の方にも広く普及しました。

ピラティスでは、体幹(コア)を意識的に使うことで、筋力バランスを整えながらしなやかで強い身体を作ることを目指します。特徴的なのは、「コントロロジー」と呼ばれる身体と精神の調和を重視する考え方です。

現代では、マットの上でおこなうマットピラティスと、専用のマシンを使用するマシンピラティスの2種類が主流です。マットピラティスは自宅でも取り組みやすく、マシンピラティスはより効果的な筋力トレーニングがおこなえます。

 

ヨガとは

ヨガは、紀元前4000~2000年頃にインドで生まれた古代の修行法です。もともとは精神性や哲学的な側面が強く、心身の調和を通じて精神的な解放や悟りを目指すものでした。

サンスクリット語で「結合」や「調和」を意味するヨガは、心と身体、自己と宇宙の一体化を追求する哲学的背景を持っています。

現代では、健康法やエクササイズとしても広く普及し、さまざまなスタイルが確立されています。代表的なものには、バランスの取れた基本的なハタヨガ、ダイナミックな動きが特徴のアシュタンガヨガ、高温多湿の環境でおこなうホットヨガなどがあります。

ヨガは、アーサナ(ポーズ)、プラーナーヤーマ(呼吸法)、瞑想を組み合わせることで、身体的な健康だけでなく、精神的な安定や気づきをもたらすことが特徴です。

 

 

効果に関するピラティスとヨガの違いは?

ピラティスとヨガはそれぞれが独自の特徴を持ち、身体と心に与える影響が異なります。以下では、両者の効果の違いを解説します。

 

ピラティスの効果

ピラティスのおもな効果は、体幹強化とボディラインの改善です。とくに腹筋、背筋、骨盤などのインナーマッスルを意識的に使うことで、姿勢改善や肩こり・腰痛予防に効果を発揮するとされています。

ピラティスでは筋肉の効率的な使い方を学べるため、日常生活での動作が改善され、けが予防やパフォーマンスの向上にもつながります。スポーツ選手やダンサーがトレーニングに取り入れることもあります。

全身運動であるピラティスでカロリー消費が増えると、体型維持やダイエット効果も期待できるでしょう。基礎代謝アップにもつながるため、無理な食事制限をするより健康的に理想のボディラインに近づけます。

 

ヨガの効果

ヨガの効果は、身体面と精神面の両方におよびます。身体面のおもな効果は、柔軟性の向上、筋力アップなどです。さまざまなポーズを保持することで、全身の筋肉をバランスよく使い、しなやかな身体作りがおこなえます。

精神面でのおもな効果は、ストレス解消、集中力向上、自律神経の調整などです。呼吸法と瞑想を組み合わせると、精神のリラックスがもたらされます。現代社会の忙しさから解放される貴重な時間となるでしょう。

 

 

身体の使い方に関するピラティスとヨガの違いは?

同じマットの上でおこなうエクササイズでも、ピラティスとヨガでは身体の使い方が大きく異なります。それぞれのアプローチの違いを見ていきましょう。

 

ピラティスの身体の使い方

ピラティスでは、体幹(コア)を意識した動きを重視します。とくに「パワーハウス」と呼ばれる、腹部から骨盤にかけての領域を重視しながら運動をおこなうことがポイントです。

動作は正確さと制御に重点をおき、ひとつひとつの動きを意識的にコントロールします。身体の中心線(センターライン)を意識して、左右対称の動きを心がけることで、身体のバランスを整えます。

 

ヨガの身体の使い方

ヨガでは、アーサナ(ポーズ)などを通じて身体全体の調和を目指します。呼吸と動きの一体感が重要です。呼吸を意識しながらさまざまなポーズを保持することで、関節の可動域や筋肉の柔軟性を高めていきます。

立位のポーズでは地面に足を根付かせ、立ち木のポーズでは重心の移動を意識するなど、身体感覚を研ぎ澄ませます。ご自身の内側に意識を向けることで、心と身体の状態を探りやすくなるでしょう。

 

 

呼吸法に関するピラティスとヨガの違いは?

ピラティスとヨガの大きな違いのひとつが呼吸法です。呼吸は両方のエクササイズで重要な要素なので、それぞれの違いを把握しましょう。

 

ピラティスの呼吸法

ピラティスの呼吸法は胸式呼吸で、肋骨を広げながら鼻で息を吸い、口から吐き出します。この呼吸法では交感神経が刺激されて活性化するほか、体幹の安定性を保ちながら運動できるようになります。

ピラティスでは、呼吸は運動をサポートする重要な要素として位置づけられています。

 

ヨガの呼吸法

ヨガの呼吸法は、お腹を膨らませながら鼻から吸い、鼻から吐く腹式呼吸が基本です。ヨガの呼吸法(プラーナーヤーマ)は、体内のエネルギーをコントロールする手段として重要視されています。

ポーズと呼吸を組み合わせることで心身のバランスが整うと、精神的な安定や深いリラックスが得られるでしょう。

 

 

ピラティスとヨガの共通点

ピラティスとヨガは両者とも身体と心の調和を重視し、意識的な動きと呼吸を組み合わせる点で共通しています。定期的な実践により、姿勢改善、柔軟性向上、ストレス解消などの効果が期待できます。

両者はどちらも性別や年齢を問わず始められ、ご自身のペースで続けられる運動です。特別な道具を必要としないケースも多く、徐々にレベルアップできることも共通の魅力です。

 

 

痩せやすいのはピラティスとヨガのどちら?

実践方法や個人の体質によっても異なりますが、一般的にはピラティスの方がダイエットに効果的とされています。ピラティスは体幹トレーニングを重視するため、引き締まったボディライン作りや、基礎代謝の向上につながります。

一方、ヨガも継続することで、脂肪燃焼へのアプローチが期待できるでしょう。取り組み内容によっては、消費カロリーがピラティスより高いケースもあります。

状況に応じて、ピラティスとヨガの両方を組み合わせるのも手段のひとつです。ピラティスで体幹を強化し、ヨガで柔軟性を高めれば、健康的な身体作りと体重の減少を目指せます。

 

 

ピラティスとヨガはそれぞれどんな方に向いている?

ピラティスとヨガはどちらも素晴らしい運動法ですが、個人の目的や志向によって向き不向きがあります。以下では、それぞれの向いている方の特徴を紹介します。

 

ピラティスが向いている方の特徴

ピラティスが向いている方のおもな特徴は、以下のとおりです。

  •  姿勢が気になる方
  •  ストレス解消したい方
  •  お腹まわりをすっきりさせたい方
  •  激しい運動が苦手な方
  •  効率良く体幹を鍛えたい方
  •  じんわり汗をかいて身体を動かしたい方 など

 

デスクワークが多い方は、長時間のパソコン作業で姿勢が崩れやすいです。ピラティスで体幹を意識する習慣がつくと、自然と背筋が伸び、肩こりや腰痛の予防につながります。

また、ピラティスは無理なくご自身のペースで進められるため、激しい運動が苦手な方でも始めやすい点も魅力です。

そして、ピラティスは、忙しい現代人でも継続しやすいエクササイズです。短時間でも効率よく体幹を鍛えられるため、時間がない方にも適しています。

 

ヨガが向いている方の特徴

ヨガが向いている方のおもな特徴は、以下のとおりです。

  •  ストレス解消や心の安定を求める方
  •  心も身体もリフレッシュしたい方
  •  身体が硬くて柔軟性を高めたい方
  •  ご自身と向き合う時間が欲しい方
  •  無理なく運動に取り組みたい方

 

現代社会で増加するストレスや心の疲れにヨガは適しています。呼吸を整えながらゆっくりとポーズをとると、日常のせわしない思考から離れ、心と身体をリセットできます。仕事や家事に追われる毎日を送る方にとって、自分自身と向き合う大切な時間となるでしょう。

また、呼吸とあわせてゆっくりと身体を動かすことで、自然と柔軟性が高まるため、身体が硬い方でも問題ありません。無理をせず、少しずつ身体と対話しながら進められます。

運動が苦手な方や、これから運動を始めようと考えている方にもおすすめです。ヨガは年齢や体力に関係なく、その日の体調にあわせて強度を調整できます。

 

 

まとめ

ピラティスとヨガは、それぞれ異なる特徴と効果を持つ運動方法です。ピラティスは体幹強化に優れ、ヨガは心身の調和と精神的な安定をもたらします。

ご自身の目的や好みにあわせて選ぶことが大切ですが、必要に応じて両方を組み合わせるのも選択肢のひとつです。たとえば、平日はピラティスで体幹を鍛え、週末はヨガでリラックスするなど、ご自身のライフスタイルにあわせて検討すると良いでしょう。

まずは体験レッスンを通じて、ご自身に合った方法を見つけることをおすすめします。

 

 

ダイエット目的ならパーソナルジムASPIとの併用もおすすめ

ピラティスやヨガを始める方の中には、ダイエット目的の方も多いでしょう。より効果的に体型改善を目指すなら、専門的なサポートを受けることも検討してはいかがでしょうか。ピラティス・ヨガと組み合わせて体型改善を目指す方法として、パーソナルジムがあげられます。

なかでもピラティスを始めたいと考えており、パーソナルジムにも興味がある方は、ぜひパーソナルジムASPIをご検討ください。

パーソナルジムASPIは、トレーナー全員が「AFAA PILATES」のライセンスを保有するパーソナルジムです。世界最大のフィットネスインストラクター教育団体・AFAAの認定を受けたトレーナーが、ひとりひとりに最適なプログラムを提供します。

高品質なトレーニングを提案するパーソナルジムASPIでは、ピラティスメソッドの指導もおこなっています。ピラティスとトレーニングの両方に取り組めるため、より効率的なボディメイクが目指せます。

ピラティスを始めようと考えている方は、ぜひパーソナルジムASPIの体験プランを試してみてください。

ASPIではカウンセリングを元に
あなたのなりたい身体を目指せる
パーソナルトレーニングを提供しています。

ASPIのパーソナルが選ばれる4つの理由

理由1

米国資格保持者の指導だから正しく効率的に理想の身体へ

全スタッフが米国の高難度資格を保持しており、医学的エビデンスのある情報を元にした、食事指導と運動処方を実施します。

理由2

高品質のトレーニングが業界最安水準のコスパで

大手ダイエットジムのように莫大な広告宣伝費や、店舗の内装費を使わず、最小限に抑えています。

理由3

ストレッチ専門店も運営姿勢・ボディラインの改善へ

トレーナー全員がストレッチのプロ技術を持っています。機能解剖学に基づいた指導でサポートさせていただきます。

理由4

マンツーマンで自分に合った効率のいいトレーニング

あなたに合った特別なトレーニングメニューを通して、無理なく続けられるダイエットプログラムを提供します。

自分に合ったトレーニングが出来る2つのASPIの料金プラン

マンスリー・プランの料金

月間のトレーニング頻度を
セレクトできるプラン

月額料金

1回3,500円~(税込)

業界最安値

※マンスリー・プラン[C]の場合

シェイプアップ・プランの料金

短期間で成果を出したい方の
食事アドバイス付きプラン

月額料金

分割:1回あたり10,900円~(税込)

1回50分全7回のパーソナルトレーニング
90食分の食事指導

※総額109,000円(税込) 分割10回の場合

関連記事

Free trial Plan

まずは無料体験から!

はじめての方へ無料体験プランをご用意しております。ぜひお気軽にお試しください。

「変わる」ためのファーストステップ 無料体験プランの詳細はこちらから

※「無料体験プラン」は、アスピのご利用がはじめての方限定のサービスです。
※お客様の個人情報につきましては、プライバシーポリシーをご参照ください。

go top