皆様こんにちは!
パーソナルジムASPI大宮店の坂上です。
仕事や勉強で長時間座っていると、つい足を組んでしまうことはありませんか?
「楽に感じるから」「癖になっているから」という理由で無意識にやっている人も多いでしょう。
一見、リラックスして見える座り方ですが、実は足を組むことは腰痛のリスクを高める可能性があります。
今回は、足を組むことで身体にどのような変化が起きるのか、腰痛とどのように関わるのか、そして日常でできる予防法について解説します。
足を組むと身体に起こる変化
足を組んだとき、股関節や骨盤には独特な動きが生じます。
- 下の足は椅子に接地し、やや内向き(内旋)になることが多い。
- 上の足は外に開き(外旋+外転)、膝や股関節にねじれの動きが生じる。
- 骨盤の変化:
- 上に乗せた足側は、骨盤が前方へ回旋しやすい。
- 下の足側は、骨盤が少し持ち上がる(挙上する)傾向がある。
つまり、足を組むと「骨盤の左右に非対称な傾きやねじれ」が生じやすくなり、背骨や腰周りの筋肉に偏った負担がかかります。
腰痛とどう関係するのか?
骨盤の傾きやねじれが繰り返されると、腰回りの筋肉はバランスを取ろうと働きます。
これが一時的であれば問題はありませんが、習慣化すると次のようなリスクが高まります。
1. 腰のアンバランスな負荷
片側の腰の筋肉が過剰に緊張し、反対側は使われにくくなり機能低下することで筋力差が生まれます。結果として腰痛の原因になってしまいます。
2. 姿勢の偏りが固定化
日常的に足を組んでいると、その姿勢を脳が「当たり前」と判断し、無意識のうちに骨盤や背骨のバランスが崩れやすくなります。その結果、無意識な姿勢がストレスの掛かる姿勢となってしまいます。
足を組むのは絶対にダメ?
「一度も足を組んではいけない」というわけではありません。
一時的に足を組む程度であれば、身体に大きな影響を与えることは少ないといえます。
問題は「長時間」「習慣的に」足を組み続けることです。
長年の癖として無意識に繰り返していると、姿勢の偏りが定着し、腰痛リスクが高まってしまうと考えられます。
改善・予防のためにできること
腰痛を防ぐためには、次のような工夫が効果的と考えられます。
- 両足を床にしっかりつけて座る
- イスの最後部に座り、骨盤と背もたれの空間を作らないようにする
- 腰や骨盤をサポートするクッションを使う
- 30〜60分に一度は立ち上がって歩いたり、ストレッチをする
- 股関節周辺や体幹部の筋肉を鍛えて骨盤を安定させる
これらを意識することで、足を組む習慣を減らし、腰への負担を軽減することができます。
まとめ
足を組むことは多くの人が無意識にやっている習慣ですが、繰り返されることで骨盤や腰の筋肉などの組織のバランスが崩れ、腰痛の原因になりやすい姿勢です。
大切なのは「絶対にやらない」ことではなく、「長時間続けない」「同じ姿勢を繰り返さない」ことです。
日常生活で姿勢を意識し、こまめにリセットすることが、腰痛予防の第一歩になります。